木西会展覧出品(令和5年7月)
全書芸展 令和4年12月15から26日 国立新美術
令和4年11月21日
母校、盛岡第一高等学校への作品寄贈
第66回書宗院展 令和4年7月27日かから8月3日
(於:東京都美術館)
中国北魏時代の名品「高貞碑」の臨書(半切)
令和4年元日
2021年令和3年7月書宗院展出品作品
「李嶠詩」の臨書
空海 風信帖の臨書
2020年第49回全書芸展出展作品
篆書で「穆如清風」と書きました。
”おだやかなることきよきかぜのごとし”
と読みます。
2020年第49回全書芸展出展作品
空海 「灌頂記の臨書」 60x240センチ
①H29年 8月:第61回書宗院展王献之の書の臨書
②H29年11月:日本書人展出品作 「吟風弄月」
③H29年12月 :全書芸展出品作品 「神融筆暢」
【竹心】
草書二文字を一気に書き切った。
数ヶ所、竹の節のように見える処は、水墨画のように後から書き加えたものではなく、一筆の運びの中で予測を越えて生じた奇跡である。
竹の「精」と同期した一瞬の邂逅だったのかもしれない。その瞬間を大切に思い、一枚で書き終えることにした。
【龍虎】
龍虎は、力量の伯仲した二人の強者に例えられる。
この作品は、龍を草書、虎を古代文字(甲骨文)を基にして、天上から飛びかかる”龍”と、地上で力を漲らせて待ち構える”虎”との対決の場面を表現しました。
単純明解で、理屈抜きに見て楽しめる作品です。
【一笑百慮忘】
(一つ笑うと多くの悩みを忘れることが出来る) 68×68
この作品は、中国漢代の摩崖碑に見られる手法で、細く軽妙な線で一字を大きくし、空間を広く取り、字と字の間を詰めて書いたものです。
一見強くはありませんが、明るく雄大な広がりを見せる効果があり、面白味のある作品となっています。
尚、このような書風は隷書で表現するのが一般的ですが、篆書で表現した珍しい作品です。
【美意延年】
篆刻は「書」の一表現です。
かつて、書作・篆刻・絵画・詩・金石学などの「書」にまつわる表現技法は、ひとりの作家が創意工夫の基で自在に制作発展してきた伝統があります。
現代の書の世界では、個々ジャンル分けされて「書」そのものの自由度が減ぜられる傾向にあるのではなかと考えております。
私は、「書」の原点に立ち返り、篆刻の団体には属することなく独自の作風を追求してきました。
そのなかでも、篆刻の呉昌碩などは最も尊崇する印人。
【風神雷神】 【随処楽】 【雲遊霞宿】
【龍】
龍は想像上の動物で四霊のひとつ。天子やすぐれた人に例えられることもあります。
この作では、古代文字(金文)をもとにして、どっしりと立つ力強い龍を表現してみました。
彩色は金色の箔を用い、その中に点在して見える赤は下地の色で、龍の生命力と気魄を表し、金色は格の高さを象徴としています。
頭上のガラスは、金文の初画部分に相当し、龍の角として表してみたものです。
【鳳の舞】
古代中国(殷)では、風は神鳥の羽ばたきによって起こると考えられていました。神鳥は鳳(おおとり)の象形を借用して「かぜ」の意を表しています。
この作品は、甲骨文「風」をもとにして鳳の舞(まい)を簡素な細線で立体表現してみました。甲骨文にも見られる頭部の冠は、金線とスワロスキーで表し、本体は緑色系を主に15種類の具材で彩色。前後左右に伸びていく細い曲線は、春に芽吹いていく若木の生命力を表わし、それらの線の間から見えてくる立体空間も楽しい一品となっております。
【楽】
古代文字・楽を立体にした作品です。
可笑しさ・なごみをも表現できた作品に仕上がりました。